つぶやき (2025)
水火(イキ) (1/1/2025)
今まで余り語りはしてきませんでしたが、今回は日本の歴史について独断と偏見に満ち満ちた私見を述べたいと思います。
歴史の教科書で、日本の歴史は前14000年前までを旧石器時代としています。
その時代は、気温が低く海面は低下していて大陸と陸続きで動物と共に人々が大陸と行き来していたそうです。
そして、温暖化が始まり海面が上がり日本列島は海に囲まれ孤立し、人々は海や山の物を採って生活する縄文時代がはじまりました。
前14000年前から前1000年頃のことです。
いわゆる神代の時代です。
そして、前1000年ころ稲作技術を持った人々が日本にやって来て弥生時代が始まりました。
そして、300年頃に新たな民族が日本にやって来ました。
大和時代の始まりです。
九州から始まり畿内まで新たな民族が支配して行く事になりました。
それが、今日の日本の始りだと教科書では言われています。
この支配者の変遷を通してナニが起こったのか。
古き力に代わって新しき力が取って代わる。
そこには力のぶつかり合いが生じていました。
最近の話では、1945年に第二次大戦が終わり日本は負けて終戦を迎えました。
そして、日本はアメリカを主体とする連合軍の占領下におかれました。
アメリカによる主導のもとに、日本の様々な行動様式が変えられ今に至っています。
殊に、西暦300年から始まった大和朝廷でも大きな変化がもたらされました。
この様なことが、古代の日本でも行われてきました。
まさに弱肉強食の世界です。
物事の良し悪しではなしに、力の大小による世界です。
今回の問題点は、ナニをして日本の文化と言うのかです。
大和朝廷の命をうけて古事記や日本書紀が編纂されました。
なぜなら、大和朝廷は自分らが滅ぼした弥生文化については知っていても、その弥生文化が一千年以上前に滅ぼした縄文文化については良く分からなかったからです。
良く分からなかったから、縄文以前を神代としました。
そして、その神代の時代から自分らは日本にいたと言いたかったようです。
古事記などは、大和朝廷に即した歴史書と思われていますが、その中には縄文以前の人々の文化(神代の古言)が密かに隠されたいました。
そもそも「あいうえお」の五十音は、なぜ有るのか。
漢字が渡来して、書き言葉の「あいうえお」や「イロハ」の文字ができたと言われています。
そして、五十音の「あいうえお」の順はサンスクリット語から来ているとも言われています。
ですが、これは発音としての、話し言葉としての「あいうえお」が神代の時代から有ったからの話です。
話は飛びますが、江戸の天保年間に「水穂伝」と言う書を残した山口志道と言う方がいます。
山口志道は伏見稲荷に伝わる「稲荷古伝」と山口家に代々伝わる「布斗麻邇御霊」とを使って古事記を読み解きました。
そして「あいうえお」五十音を読み解き「水稲伝」として残しました。
また「日月神事」で有名な岡本天明は「水穂伝」を学び口語訳を残しています。
古事記「天地のはじまり」には「天地のはじまりの時、高天原という場所に、神々が出現した。はじめに出現したのは天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、次に高御産巣日神(たかむむすひのかみ)、その次に神産巣日神(かみむすひのかみ)だった」とあります。
山口志道は「水穂伝」で『天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)とは「天地のはじめ虚空(そら)の正中に`の氣(イキ)なる」と言う御名にして⨀である』と記しています。
そして、その五十音の説明を下記のように記しています。
ア: アは空水(そらみず)の灵(たま、レイ)にして、五十連(いずら、五十音)の水火(イキ)の意。五十音はアから出てアに帰る。
メ: 回るの意。五十連の水火(イキ)の回るを天と言う。
ミナカ:ミは中の意にして、ミナカとは中に中をかさねて言うことばであって、正中(真の中心)の意
ヌシ: ヌはノの濁ったものであり、シはシルシの略。
また、高御産巣日神(たかむむすひのかみ)と神産巣日神(かみむすひのかみ)に関しては次のように記しています。
タ: 灵(たま、レイ)である。
カミ:カラミのラを省いたものにして、タカミとは「灵搦(たまから)む」の意。
ムスヒ:「結ぶ」の意にして父の`(点・チョン)が母の〇に搦む結ぶの火水(カミ)の意。
(山口志道著・岡本天明口語訳「稲穂伝」より)
これ、読んでいて気づきましたか。
これ、カバラ生命の木のケテル、チョクマー、ビナーの三光球の説明であり、ケテル内のホアとホアが発したイキ(HBL)です。
天之御中主神とは、生命の木におけるケテルの中の点で示されているホアです。
⨀(マルチョン)です。
〇(円)がケテルで、中の`(点)がホアです。
(岡本天明は、このマルチョンを「日月神事」の中でよく使っています)
生命の木のケテルの中にある△がホアの創造の基本原理アレフ(創造の聖なる息)・メム(上なる水)・シン(火)です。
(ホアは先ず、創造を始めるためにヘブライ・アルファベットのアレフで象徴される、創造の聖なる息である氣・ヘブリ・HBLを発し、メムで象徴される上なる水を打ち、メムに内在した火・シンを解き放ち創造を始めた。詳しくは「神秘形而上学入門」)
山口志道は、この△を読み解きました。
と言うよりも「稲荷古伝」と「布斗麻邇御霊」の中にカバラ生命の木と同じ内容が記されて いたと言う事です。
記されていたから、「あいうえお」五十音のナゾも読み解いたのです。
五十音とは、ビナーの五十門やバルドの五十の状です。
生まれ、死し、そしてまた生まれる。
まさにアから出てアに帰ります。
アルファからオメガです。
つまりは、神代の時代に海洋民族であるヘブライ人かアトランティス人が日本に来ていたと言う事です。
イスラエルの失われた十氏族ではと言う方もいますが、アブラハムが紀元前1700年頃の人だとすると縄文時代の終わりのころです。
それから、日本へと渡来したとなると時代的には合わなくなります。
また、カタカムナで有名な楢崎皐月は、満州に工場長として行き、吉林・老子廟で蘆有三道士から老子の思想を教わった際に、道士から「これらの事は昔あなたの国から来たものです」と言われたそうです。
また、日本語の発音がヘブライ語と似ていると言われています。
それと、なぜ高句麗(扶余)の人々は海を渡って日本へと来て大和朝廷を作ったのか。
海を渡ってまでも日いづる国に来たかった理由があったのでしょうね。
山口志道さんの事に戻りますが、志道さんは最終的にアレフ(聖なる息)に行き着きました。
水火と書いてイキです。
全てものの始りです。
ホアは意志し発したイキで全てのものが創造されました。
今も、ホアはイキを吐き続けています。
そのイキを頂く事に志道さんは気付き、自身の呼吸法を作り出しました。
朝日に向かい口を大きく開け、日の光を吸い込む事でした。
神秘学やヨガでは、人は空気を肺で吸い込んでいるのでは無しに、空気中のプラナ・エネルギーを吸い込んでいるのだと教えています。
プラナ・エネルギーは空気中の酸素以上に大切なものです。
魚は水を通してエラから酸素を吸収していますが、人は鼻咽喉にある管を通してプラナ・エネルギーを吸込み多くの通路(経絡)を通して全身に行き渡らせています。
それから、高句麗の人々が日本へと来る以前に秦の始皇帝は徐福に命じ不老長寿の秘薬を日本に求めさせました。
弥生時代のころの話です。
不老長寿の妙薬とは、なんでしょうか。
それは、アに始まりアに帰す五十音の輪を断ち切る事です。
それによって、人はホアの下に帰すことができ、死を乗り越えることができます。
真に生きる者となります。